Web分析に有用なGoogleの様々なツールがまとめられたThink Insightsにあるツールのひとつ、「Googleトレンド」を使えば、気になる検索キーワードの動向を分析できます。キーワードの検索数の動向、キーワードの比較、地域の比較、関連ニュースとの関係を見られます。
では早速「Googleトレンド」に行ってみましょう。Think Insightsからも行けますが、次のURLから直接行けます。
入力欄に調べたいキーワードを入力します。複数のキーワード比較するときは、カンマまたは全角の読点「、」で区切ります。
例として「住宅、賃貸」を調べてみました。
地域を「日本」にして、調べたい期間を選択します。期間を12ヶ月にしてみました。
2010年12月末と2011年3 月に落ち込みが見られます。3月の落ち込みは東日本大震災の影響が考えられます。その後は「住宅」も「賃貸」も堅調ですが、夏に「賃貸」がやや上回っています。
地域を見ると、岩手と福島が多いです。東日本大震災後の住宅需要も考えられますが、「仮設住宅」の影響もあります。
今年だけを見てもこれ以上はよくわからないので、次に全期間を見てみます。
前年と比べると、12月の落ち込みと1月から3月の増加は、季節性のためのようです。例年は4月以降「住宅」も「賃貸」も落ち込みますが、今年は例年より多くなっています。要因として、震災の影響で「仮設住宅」の検索が増えたことと、賃貸の需要増加が考えられます。また、年々と住宅需要が減っていることが、「住宅」の検索数の減少に現れています。
次の例として、東日本大震災でのウォーターサーバー(水の宅配)の需要の変化を見てみましょう。
キーワードは「水 宅配、水道水」にしてみました。これらのキーワードを選んだ理由は、水道水の放射能検出の影響を見たかったためです。
「水 宅配」の検索数の動きを見ると、3月24日頃にピークがあります。原発事故が発生した日ではなく、東京都の水道水に放射能が検出されたことでウォーターサーバーへの関心が急激に高まったことが分かります。その後は日が経つにつれて徐々に検索数が下がっています。また、地域を見ると、岩手、福島の地域で検索数が多くなっています。
「Googleトレンド」ではこのように検索キーワードの動向を調べることができます。あなたのサイト分析に活用してみましょう。
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