『入門ウェブ分析論〜アクセス解析を成果につなげるための新・基礎知識〜[増補改訂版]』(小川 卓 著)が発売されたので、早速購入して読んでみた。
この本は、アクセス解析からどのようにWebサイトの課題を見つけ改善策に繋げるかを指南してくれる実践書。アクセス解析ツールを導入してみたものの、実際にどのように分析して成果に繋げればいいか悩んでいるWeb担当者にお薦めしたい。
アクセス解析ツールは一般的に良く使われているGoogleアナリティクスをベースに説明されているが、ツールの操作方法にはあまり触れず、分析のやり方に重きを置いている。後半にはGoogleアナリティクス以外の分析ツールも数多く紹介されているので、アクセス解析ツールによらず、ウェブの分析手法の基礎を学習できる。そのため、Googleアナリティクスが初めてで実際に使いながら学習したい方は、Googleアナリティクスの入門書も合わせて読むのがいいだろう。
ボリュームがかなりあるので、最初から全部通して読むよりも興味があるところから読んでいくといいかも知れない。内容は、サイトの目標設定の大切さから始まり、分析や統計の基礎、課題発見から改善までの方法、集客と導線の最適化、その他の分析手法へ続く。特に課題発見から改善までの方法が詳しく、どの指標からどのように課題を見つけ、そこからどのように改善策に繋げていけばいいかを事例を交えて具体的に学ぶことができる。
増補改訂版では、新しいGoogleアナリティクスの機能に合わせて画像が差し替えられ、新機能を使ったユーザーフローやアトリビューション分析の説明が追加された。面白いところでは、1章のコラムにフレームワークとして清水誠氏のコンセプトダイアグラムと、いちしま泰樹氏のOGSMシートが紹介されている。また、一歩先の分析手法としてソーシャルメディア分析の項目が追加され、FacebookやTwitterなどの分析ツールが紹介されている。
入門 ウェブ分析論 ―― アクセス解析を成果につなげるための新・基礎知識 増補改訂版 (Amazonへ)
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