東日本大震災の影響により、2011年3月14日から計画停電が始まりました。
私が住んでいる地域は中部電力なので大丈夫でしたが、静岡県内でも富士川を境にその東は計画停電の対象になっています。計画停電の対象地域外なので大丈夫と思いきや、現代のインターネット社会では、サーバや各種インターネットサービスが東京にあることもあり、影響がないとは言えません。
計画停電の発表直後から、私も利用しているサーバの影響などを調べ始めました。幸いなことに、どこも設備が整ったデータセンターで管理されており、自家発電装置を備えていて、数時間の停電でも大丈夫ということでした。
もし設備が整ったサーバ会社にサーバを置かず、計画停電の対象地域の中で十分な設備が整ってない環境にサーバを設置していたら対応が大変だったと思います。このような災害に備えて、またセキュリティ面からも、十分な設備や管理体制が整った環境にサーバを置く事がとても重要なことだと改めて認識させられました。
IT関連の事業を行っている企業では、サーバは大丈夫だとしても、事業所が計画停電の対象地域だったら大変です。停電になったら、仕事のほとんどはパソコンやインターネットが必要になるので、ほとんど仕事になりません。対象地域にあるIT企業は大変苦労されているようですが、それでも仕事を止めないように、対象地域外に移動して作業したり、勤務時間をずらしたりと、色々工夫されているようです。
震災前は計画停電があるなんて思いも寄りませんでしたが、今後、企業はBCP(事業継続計画)を検討する際に、今回のような地震、津波、そして停電にも対応できるようなプランを検討するところも出てくるでしょう。しかしあらゆる状況を個別に想定したBCP(事業継続計画)を作るというのは難しいです。想定してなかったような事態にも対応できるBCP(事業継続計画)を作るためには、「何が起こったらどうする」と一つ一つ考えるよりも、「何だか分からないけど××ができないとき」にどうするか、という考え方でBCP(事業継続計画)を立てるのがいいのではと思います。